看護師を目指すきっかけは医療ドラマ?

看護師を目指している人は、「人の役に立ちたい」「活躍したい」と考えていることが多いでしょう。でも、そこに至るまでには何らかのきっかけがあるはず。目に映るもの、人づてに聞くことといった機会がなければ、自分の知らない世界を覗くことは難しいものです。

どんな職種があって、どんな仕事で、どんな風に世の中や人の役に立っているのかを知らなければ目指そうという考えに至りにくいでしょう。

そんな知らない世界を知るための一つのツールがドラマです。日本や海外では多くの医療ドラマが制作されているので、ドラマの中で看護師や医師が活躍しているシーンを見て、医療系の仕事について知ることも多いでしょう。

看護師自体が主役になっているドラマも多く、その働き方を目にする機会が増えることで、仕事の魅力などについても知ることができるため、目指すきっかけとなりやすいのです。ドラマでは苦労もあるけれど最終的にハッピーエンドで終わる作品も多く、良いイメージを抱いきやすいのかもしれません。

ドラマを介して看護師の仕事に興味を持ち、看護の世界に入る方は多いですが、すべての人が思った通りに看護師として働き続けられるわけではありません。現実はドラマのようにうまくいかないことも多いですし、適性によっても仕事がうまくいくかどうかは変わってきます。人の命に直接かかわる仕事なので、その責任の重さに押しつぶされてしまうこともあるでしょう。素敵な医療ドラマを見たことがきっかけで看護師を目指すのは良いことではあるのですが、ドラマの素敵なストーリーによる良いイメージだけに左右されるのではなく、本当に自分が向いているのか様々な形で適性を考えていくことも必要です。